歯間ブラシはどのように選べばいいの?保管方法は?(歯間ブラシのお話2)

更新日:11月5日

今回も前回に引き続き歯間ブラシのお話です。歯間ブラシの選び方についてお話ししていきます。


「歯間ブラシのお話1」はこちら


Q3歯間ブラシの種類と選び方を教えてください


Aサイズ選びが大事です。歯科医院で歯科衛生士さんに歯間ブラシのサイズ

を診てもらいましょう。歯と歯の間のすき間の大きさは年月が過ぎると変化することがあるので、定期的にサイズの確認をしてもらいましょう。


歯間ブラシはサイズと毛束・柄の形の違いがあります。


1歯間ブラシのサイズ


歯間ブラシのサイズを選ぶ時は、まず歯と歯の間のすき間の大きさを確認する必要があります。歯と歯の間の隙間よりも歯間ブラシのサイズが大きい場合、歯や歯ぐきにダメージを与えてしまいます。逆に小さい場合は、プラークがうまく取れないため、プラークを残しやすくなります。  国内で販売されている歯間ブラシのほとんどが日本の自主規格に準じてサイズ表示されていますが、同一サイズ表示の製品でもメーカーが違うと太さが若干異なることがあります。
歯間ブラシにはサイズが細かく分かれているものがある

歯間ブラシのサイズを選ぶ時は、まず歯と歯の間のすき間の大きさを確認する必要があります。歯と歯の間の隙間よりも歯間ブラシのサイズが大きい場合、歯や歯ぐきにダメージを与えてしまいます。逆に小さい場合は、プラークがうまく取れないため、プラークを残しやすくなります。


国内で販売されている歯間ブラシのほとんどが日本の自主規格に準じてサイズ表示されていますが、同一サイズ表示の製品でもメーカーが違うと太さが若干異なることがあります。


また歯と歯のすき間は、場所によって大小さまざまです。

ご自身がお口の中を見ようとして、鏡で見える部分は前歯〜中間までが限界で、奥歯の歯と歯のすき間の大きさを目で確かめることは難しいと思われます。そのため自己流では自身がよく見える前歯の間の大きさを基準に歯間ブラシを購入してしまう傾向があります。


その結果、奥歯に試してみたら予想以上に大きくて歯ぐきが痛くなる、小さすぎてスカスカのためみがいた感じがしないなどのトラブルを起こしてしまいます。せっかくお口の健康を真剣に考え、歯間ブラシを今日から使ってみようという熱意があったのにこれではモチベーションも下がってしまいますよね。


ここでお勧めしたいのが、歯科医院で歯間ブラシの大きさや使用方法をみてもらうことです。


特に歯科衛生士は歯ブラシや歯間ブラシなどのオーラルケアグッズの知識と使い方のプロです。初めて歯間ブラシを使用する場合や、今まで使ってきた歯間ブラシの大きさや、やり方が合っているのかを確認したい時には、相談してみてください。


2毛束の形

①ストレートタイプ   ブラシ部の太さが均一になっています。スタンダードなタイプといえます。  ②テーパータイプ   テーパーとは「先細り」という意味で、歯と歯の間に入りやすいが入り込みすぎると太い部分に引っかかり引き抜きにくいこともあります。  ③バレルタイプ  バレルとは「樽(たる)」という意味で、先端と奥が細く、中央が太くなっています。    歯と歯の間に入り込みやすく、引き抜く時に引っかかりにくいことが特徴です。
毛束の形の違い

①ストレートタイプ 


ブラシ部の太さが均一になっています。スタンダードなタイプといえます。


②テーパータイプ 


テーパーとは「先細り」という意味で、歯と歯の間に入りやすいが入り込みすぎると太い部分に引っかかり引き抜きにくいこともあります。


③バレルタイプ


バレルとは「樽(たる)」という意味で、先端と奥が細く、中央が太くなっています。    歯と歯の間に入り込みやすく、引き抜く時に引っかかりにくいことが特徴です。


3柄の形


①ストレートタイプ




前歯部分の清掃に向いています。奥歯へはブラシ部分を曲げて使用してください。


前歯部分の清掃に向いています。奥歯へはブラシ部分を曲げて使用してください。
ストレートタイプの歯間ブラシ

②カーブタイプ


奥歯部分の清掃に向いています。ストレートタイプで届きにくい場合はお勧めです。


③アングルタイプ


前歯、奥歯どちらも使用できます。
アングルタイプの歯間ブラシ

アングルタイプの歯間ブラシは前歯、奥歯どちらも使用できます。


余談ですが、ゴムタイプの歯間ブラシは軸も毛先もゴムのため、歯ぐきを傷つけにくく洗い流しやすいので衛生的ですが、清掃効率は毛のタイプに劣ってしまいます。


Q4歯間ブラシの保管は水洗いだけでいいの?


Aしっかり水洗いした後、乾燥していただくことをお勧めします。可能であれば洗面所などの湿気の多い場所での保管は避けてください。


歯間ブラシを使用した後、水洗いのみで洗面所に置きっぱなしの状態になっていることありませんか?使用後に簡単に水で流す程度に済ませてしまう方が多く、適切な洗浄がされていない場合があります。食べかすやプラークが歯間ブラシの毛の中に残ったまま放置されることは衛生的に良いとはいえません。使用後は水洗いをしっかり行いましょう。


水洗いを十分行ったからといって細菌が0になるわけではありません。研究論文によると歯間ブラシの水洗のみで除去できる菌と除去できない菌があり、除去できない菌の代表としてむし歯菌で有名なミュータンス菌がいるとのことです。つまり十分な水洗を行っても細菌が繁殖することは止められません。


そのため歯間ブラシの中で細菌繁殖しにくい環境をつくってあげることが必要です。


①マウスウォッシュ等につけて殺菌する


水洗を行った後に歯間ブラシをマウスウォッシュなどにつけて殺菌する方法です。熱湯消毒の場合、ブラシの耐熱温度より高い場合ブラシ部分の劣化を起こすことが心配されます。


②乾燥させた状態で保管


水洗い後にしっかり乾燥させて細菌の繁殖を抑える方法です。水分が残っている状態では細菌が増えやすくなります。歯間ブラシの毛先に水分が残らないように乾燥させてください。


③洗面所以外の湿気のない場所で保管を行う


歯間ブラシの中に残った細菌は気温20℃、湿度55%の環境でも増殖したと報告されています。日本の洗面所はお風呂場が近い傾向があるため、湿度や温度が上昇しやすく、細菌にはとても良い環境を与えてしまっている場合があります。そのため、可能であれば湿気を避けた場所で保管していただくことをお勧めします。


Q5歯間ブラシの交換はいつするの?もったいないから使い続けたい‥。


A歯間ブラシの毛が乱れる、ワイヤーの弾力が無くなる場合は交換をして

ください。使い続けてしまうと歯や歯ぐきを傷つけてしまう恐れが

あります。また長期使用は細菌が繁殖し、衛生面での心配も

ありますので交換は適度に行った方が良いです。


歯ブラシの交換については、「約1ヶ月を目安に交換」と聞いたことがある方もいると思いますが、歯間ブラシに関しては、あまり触れられていないのが現状です。歯間ブラシの容器や箱の裏にも交換時期の目安等は書かれていないことが多いです。


歯間ブラシを扱うメーカーLIONさんのHPより、歯間ブラシの交換時期は「歯間ブラシの毛が乱れたり、ワイヤーの弾力が無くなった場合は交換してください。」と記載てありました。これは乱れた毛先や曲がったワイヤーで歯ぐきを傷つけてしまうことを防ぐ意味と考えられます。


先ほど保管の際にも触れましたが、細菌の繁殖は止めることが難しいです。長期使用していれば、保管が十分だったとしても衛生面上良いとはいえません。1〜2週間ごとに定期的に交換してください。



この記事を書いた人



医療法人社団 統慧会 かわべ歯科 歯科衛生士 松井


参考文献                                   

① 元井志保ほか: 歯間ブラシへの粘性物質付着量と水洗後の付着細菌量 ブラシタイプとゴムタイプの比較, 日本衛生学雑誌, 12-16,2016.  

②勝野由梨奈:歯間ブラシの細菌汚染と洗浄方法・保管状態との関連について, 日本口腔保健学雑誌, 9 (1), 2019.

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