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ホワイトニングはどれがいい?3種類の違いと選び方を歯科医師が解説

▼目次


ホワイトニングの疑問

はじめに-自分に合うホワイトニングはどれ?


「できるだけ早く歯を白くしたい」

「自宅で自分のペースで続けたい」

「白さをできるだけ長持ちさせたい」

このように、希望する白さや施術にかけられる時間によって、適したホワイトニング方法は異なります。


歯科医院で行う医療ホワイトニングは、主に次の3種類です。

  • 歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」

  • 自宅で行う「ホームホワイトニング」

  • 2つを組み合わせる「デュアルホワイトニング」

結論からいうと、短期間で白さを実感したい人にはオフィスホワイトニング、自宅でじっくり進めたい人にはホームホワイトニング、早さと持続性の両方を求める人にはデュアルホワイトニングが向いています。


ただし、詰め物や被せ物はホワイトニングでは白くなりません。また、むし歯や歯周病、強い知覚過敏がある場合は、先に治療が必要になることがあります。


この記事では、3種類のホワイトニングの違いや選び方、歯がしみる原因、年齢や妊娠中の注意点について解説します。



クリーニングとホワイトニングの違い


歯を白くする方法は、大きく「クリーニング」と「ホワイトニング」に分けられます。


歯科医院のクリーニングは、歯の表面に付着した歯垢や歯石、コーヒー・紅茶・たばこなどによる着色汚れを取り除く処置です。歯本来の色を取り戻すことはできますが、歯そのものの色を漂白することはできません。


一方、医療ホワイトニングは、過酸化水素や過酸化尿素を含む薬剤を使用し、歯の内部にある色素を分解して歯を明るくします。


そのため、表面の着色が原因であればクリーニングだけで改善することもありますが、加齢などによる歯の黄ばみを歯本来の色より明るくしたい場合は、ホワイトニングが必要です。


3種類のホワイトニングを比較


オフィスホワイトニングは即効性、ホームホワイトニングは持続性、デュアルホワイトニングはその両方を重視した方法です。ただし、効果の現れ方や持続期間には個人差があり、使用する薬剤や施術回数によっても異なります。


比較項目

オフィス

ホワイトニング

ホーム

ホワイトニング

デュアル

ホワイトニング

行う場所

歯科医院

自宅

歯科医院+自宅

使用する薬剤

比較的高濃度

比較的低濃度

両方を使用

変化を実感するまで

比較的早い

数日〜数週間

比較的早い

持続性

色戻りが比較的早い

長く保ちやすい

最も長く保ちやすい

しみやすさ

一時的に

しみることがある

使用時間や頻度を調整しやすい

一時的に

しみることがある

通院・手間

通院が必要

自宅で継続が必要

通院と自宅での

継続が必要

費用

中程度

比較的抑えやすい

高くなりやすい

向いている人

早く白くしたい人

自分のペースで

続けたい人

早さと持続性を

重視する人


オフィスホワイトニングが向いている人


オフィスホワイトニングは、歯科医院で歯科医師または歯科衛生士が行う方法です。


歯ぐきを保護したうえで、比較的高濃度のホワイトニング剤を歯に塗布します。使用する薬剤によっては、光を照射して薬剤の反応を促すこともあります。


オフィスホワイトニング。ホワイトニング薬剤を歯の表面に塗布している。

(メリット)

  • 比較的短期間で白さを実感しやすい

  • 歯科医師または歯科衛生士の管理下で受けられる

  • 自宅で毎日マウスピースを装着する必要がない

  • 結婚式や写真撮影など、予定に合わせやすい


(デメリット)

  • ホームホワイトニングより色戻りが早い傾向がある

  • 一時的に歯がしみることがある

  • 希望する白さによっては複数回の施術が必要

  • 施術のたびに通院が必要


「できるだけ早く歯を白くしたい」「自宅で継続するのが難しい」という人に向いています。


ホームホワイトニングが向いている人


ホームホワイトニングは、歯科医院で処方された薬剤とマウスピースを使用し、ご自身で歯を白くしていく方法です。


ホームホワイトニング用のマウスピースと薬剤
ホームホワイトニングのトレー この中に薬剤を入れます

マウスピースの内側に低濃度のホワイトニング剤を入れ、決められた時間だけ装着します。装着時間や使用期間は、薬剤の種類によって異なります。近年では、歯型の採取が不要な既製トレーを使用する製品もあります。


型取りが必要ないホームホワイトニング
型取りが必要ないホームホワイトニング

(メリット)

  • 自宅で好きな時間に行える

  • 比較的低濃度の薬剤でゆっくり白くする

  • 白さを長く保ちやすい

  • しみた場合に使用時間や頻度を調整しやすい

  • マウスピースを保管しておけば、追加の薬剤を購入してタッチアップに使用できる場合がある


(デメリット)

  • 白さを実感するまでに時間がかかる

  • 決められた期間、継続して使用する必要がある

  • マウスピースの装着が苦手な人には負担になる

  • 自己判断で薬剤の量や使用時間を増やすと、知覚過敏や歯ぐきの炎症につながることがある


「通院回数を抑えたい」「自宅で自分のペースで進めたい」「白さをできるだけ長く保ちたい」という人に向いています。


デュアルホワイトニングが向いている人


デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせる方法です。


オフィスホワイトニングで短期間に歯を明るくし、その後ホームホワイトニングを続けることで、より高い効果と持続性を目指します。


(メリット)

  • 比較的短期間で白さを実感しやすい

  • ホームホワイトニングを併用するため白さを保ちやすい

  • より明るい仕上がりを目指しやすい


(デメリット)

  • 3種類の中では費用が高くなりやすい

  • 通院と自宅でのホワイトニングの両方が必要

  • 一時的な知覚過敏が起こることがある


「できるだけ早く白くしたい」「白さも長持ちさせたい」という人に向いています。


神経のない歯が1本だけ黒い場合


神経を失った歯は、時間の経過とともに内側から黒っぽく変色することがあります。このような変色は、複数の歯を白くする通常のオフィスホワイトニングやホームホワイトニングだけでは、周囲の歯と色がそろわない場合があります。


神経のない歯に対しては、歯の内側に薬剤を入れる「ウォーキングブリーチ」などを検討します。ウォーキングブリーチには、薬剤が歯の外側へ漏れることによる歯根吸収などのリスクがあります。そのため、根の治療や歯の状態を十分に確認し、一般的なホワイトニングとは分けて適応を判断する必要があります。


ホワイトニング前に確認しておきたいこと


1.詰め物や被せ物は白くならない


前歯の詰め物はホワイトニングでは白くならず、周囲の歯との色の差が目立つことがあります。
前歯に白い樹脂の詰め物が多い場合、ホワイトニングをしても詰め物の色は変わらず、色の差が目立つことがあります。

ホワイトニング剤で白くできるのは、基本的に自分の歯だけです。前歯の白い樹脂の詰め物や被せ物、差し歯、セラミックなどの人工物は白くなりません。そのため、周囲の歯だけが白くなり、詰め物や被せ物との色の差が目立つことがあります。


その場合は、ホワイトニング後の歯の色に合わせて、詰め物や被せ物を作り直すことがあります。


2.むし歯や歯周病の治療が優先されることがある


むし歯や歯の亀裂、歯ぐきの炎症がある状態でホワイトニング剤を使用すると、痛みや炎症が強くなる可能性があります。


そのため、ホワイトニング前には歯科医院でお口の状態を確認し、必要に応じて治療を先に行います。


3.希望どおりの白さにならないことがある


ホワイトニングの効果には個人差があります。加齢による黄ばみは比較的効果を得やすい一方、抗生物質のテトラサイクリンによる変色や金属による変色などは、白くなりにくいことがあります。


歯の色や変色の原因によっては、ホワイトニング以外の治療方法を検討する場合もあります。


ホワイトニングで歯がしみる原因


ホワイトニング後は、冷たいものや空気に触れた際、一時的に歯がしみることがあります。

これは、ホワイトニング剤に含まれる過酸化物が歯の内部に浸透し、神経を刺激することで起こる知覚過敏です。


特に、次のような場合は知覚過敏が起こりやすくなります。

  • もともと知覚過敏がある

  • 歯に細かな亀裂がある

  • 歯ぐきが下がって歯の根元が露出している

  • むし歯がある

  • 歯の表面がすり減っている

  • 薬剤の濃度が高い

  • 使用時間や回数が多い

多くは一時的な症状ですが、強い痛みが続く場合は、ホワイトニングを中止して歯科医院に相談してください。


歯がしみたときの対処法


1.使用する間隔を空ける


ホームホワイトニングの場合は、一度使用を休むか、2日に1回にするなど使用間隔を空けることで症状が軽減する場合があります。使用頻度を変更するときは、歯科医院に相談してください。


2.装着時間を調整する


マウスピースの装着時間を短くすることで、症状が軽減する場合があります。ただし、薬剤によって使用方法が異なるため、決められた使用時間を超えて装着してはいけません。


3.知覚過敏を抑えるケアを行う


フッ化物や知覚過敏抑制成分を含む歯磨き剤・ジェルなどを使用することがあります。症状が強い場合は、歯科医院で知覚過敏を抑える薬剤を塗布することもあります。


4.痛みが続く場合は診察を受ける


ホワイトニングによる知覚過敏の多くは一時的ですが、痛みの原因がむし歯や歯の亀裂である可能性もあります。強い痛みや数日続く痛みがある場合は、使用を中止して歯科医院を受診してください。


ホワイトニングを受けられない人・事前に相談が必要な人


1.妊娠中・授乳中の人


ホワイトニング剤が胎児や乳児に与える影響については、十分な安全性が確認されていません。緊急性のある治療ではないため、妊娠中・授乳中のホワイトニングは延期するのが一般的です。


2.未成年の人


成長途中の歯に対するホワイトニングについては、成人ほど十分なデータがありません。また、使用する薬剤によって対象年齢が異なります。かわべ歯科では、永久歯の生え方や歯根の発育状態を踏まえ、原則として18歳以上を対象としています。


3.むし歯や歯周病がある人


薬剤によって痛みや炎症が強くなる可能性があるため、先に治療を行います。


4.無カタラーゼ症の人


過酸化水素を分解できないため、過酸化物を使用したホワイトニングは受けられません。


5.強い知覚過敏や歯の亀裂がある人


ホワイトニングによって症状が悪化する可能性があります。事前に原因を調べ、適応できるかを判断します。


ホワイトニングの白さを長持ちさせる方法


ホワイトニングの効果は永久ではありません。加齢や食生活などの影響により、少しずつ色戻りが起こります。


1.着色しやすい飲食物に注意する


コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレーなどを頻繁に摂取すると、歯の表面に着色汚れがつきやすくなります。完全に避ける必要はありませんが、飲食後に水を飲む、口をゆすぐなどの習慣が着色予防につながります。


2.定期的にクリーニングを受ける


歯科医院で歯の表面に付着した汚れを取り除くことで、歯本来の明るさを保ちやすくなります。ただし、クリーニングで落とせるのは歯の表面の汚れです。歯そのものに色戻りが起きた場合は、必要に応じて追加のホワイトニングを検討します。


3.タッチアップを行う


タッチアップとは、色戻りが気になったときに追加で行うホワイトニングです。

必要な時期や回数には個人差があるため、「必ず3か月ごと」などと決めるのではなく、歯の色を確認しながら判断します。


当院のホワイトニング


かわべ歯科では、歯型採取が不要な「オパールエッセンスGo」を使用しています。通院回数は原則1回です。

購入回数

料金

上下顎1回分あたり

上下顎1回分

2,950円

2,950円

上下顎3回分

8,400円

2,800円

上下顎5回分

12,750円

2,550円

上下顎10回分

19,500円

1,950円

※ホワイトニングのみをご希望の新規患者様は、初回診察料として別途2,200円が必要です。現在通院中の方は不要です。

※料金は税込(10%)です。



まとめ


  1. ホワイトニングには、歯科医院で行うオフィスホワイトニング、自宅で行うホームホワイトニング、両方を組み合わせるデュアルホワイトニングがあります。


  2. 短期間で白さを実感したい人には「オフィスホワイトニング」


  3. 自宅でじっくり進め、白さを長く保ちたい人には「ホームホワイトニング」


  4. 即効性と持続性の両方を求める人には「デュアルホワイトニング」


  5. 神経のない歯が1本だけ変色している場合は、通常のホワイトニングとは異なる処置が必要になることがあります。


  6. 詰め物や被せ物はホワイトニングでは白くなりません。むし歯や歯周病、知覚過敏がある場合は、先に治療が必要です。


  7. 自分に合った方法を選ぶためには、歯の色だけでなく、詰め物や被せ物の位置、歯ぐきの状態、知覚過敏の有無などを事前に確認することが大切です。


執筆者・監修者プロフィール


静岡県菊川市の歯医者 かわべ歯科 歯科医師 川邉滋次



参考文献


1. 安藤 昌主. 歯のホワイトニングの歴史とパラダイムシフト. GC Circle. 2023; No.186:  3-6. (株式会社ジーシー)


2. Haywood, Van B., and Harald O. Heymann. "Nightguard vital bleaching." Quintessence international 20.3 (1989).


3. Carey, Clifton M. "Tooth whitening: what we now know." Journal of Evidence Based Dental Practice 14 (2014): 70-76.


4. He, Li-Bang, et al. "The effects of light on bleaching and tooth sensitivity during in-office vital bleaching: a systematic review and meta-analysis." Journal of dentistry 40.8 (2012): 644-653.

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